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前日本スーパーフライ級チャンピオン、田中聖二選手(金沢)が亡くなられたそうです… ご冥福をお祈り致します。 この選手とは面識がないのですが、元WBCスーパーフライ級チャンピオンの徳山選手と同じジムで同じ階級ということで注目しました。 同じジムに同じ階級の強い人がいたら、それは強くなるだろうなという発想です。 そして、その徳山選手からベルトを奪った、現チャンピオンの川嶋選手と同じジム(大橋)、同じ階級で自分が応援している有永選手がいます。 この対立図式の中、有永選手から日本タイトルを奪ったのが田中選手でした。 「代理戦争」としてちょっと盛り上がったものです。 自分としては当然4回戦の頃から応援しており、会って喋ったこともある有永選手を応援していましたが、その有永選手に勝ったということで田中選手にも注目していました。 その日本タイトル初防衛戦での事故でした。 相手は今、乗りに乗っている名城選手で、結果は10回TKO負けとのことでした。 TVすらなかったので試合の様子はわかりませんが、試合直後から調子が悪く、翌日には意識不明との報が流れており、とても心配していました。 ボクシングファンとして、とても辛いことです。 観戦中は早いストップにフラストレーションを感じたりしています。しかし、こういう事があるとストップは早くすべきなのか?とも思ったりします。でも、早く止めればいいという問題でもないような気もします。非常に難しい問題です。 現日本フェザー級8位の矢代義光選手の実兄、矢代家康さんも将来を嘱望されたボクサーでしたが、同じ様にリング上の事故によりグローブを置いています。ただ、非常に幸運なことに一命は取り留め、現在は元気に生活されております。 事故が起きてしまう原因は色々でしょうが、過度の減量というのも無関係ではないのではないかと考えます。 体重で階級を分けている以上、「同じ体重ならば身長が高い方が有利」という考えが根強くあるようです。その結果、多くの選手が過度の減量をして、身長にあるまじき階級で闘っているわけです。ただ、スポーツ科学の進歩で、昔(あしたのジョーの頃)のように極限に無茶な減量方法をせずにウェイトコントロールができることにより、リングの事故が昔よりは減っているといえるかも知れません、。 とはいっても、減量による極限状態の肉体で、あれだけ過酷な殴り合いをするというのは想像以上の危険があると考えられます。 自分はかねてからボクシングファンとして、過度の減量崇拝主義には強く疑問を感じていました。当然ぶよぶよではお話しになりませんが、自身のもつスピードを最大限に発揮できるナチュラルなベストウェイトというのが各々必ずあると思うので、それぞれその階級でキャリアを積んでいって欲しいと思います。 良心に訴える形だと「出し抜き」が絶えず、結局機能しないのが常なので、体重だけでなく最高身長のリミットも併せて設けるなどしてみては…ちょっと乱暴過ぎますかね。 だいぶ話がそれましたが、二度とこのような事故がないことを祈ります。 田中聖二選手のご冥福を心よりお祈り致します…
by ma5a5h1-75
| 2005-04-16 00:09
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