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素晴らしい試合でしたね。 世界挑戦は十分資格ありでしょう。 かねてからこのblogでは亀田選手を高く評価してきました。 間違ってなかったなという感じです。 やはり、亀田興毅は頭のいい子です。 脚を使うボクサータイプに当たったらどうなるか… それは未知数でした。 彼なら大丈夫だろうとは思っていましたが、やはり若いし経験は少ないので、そういういわゆるズル賢いタイプにあたってちゃんと捌けるかは注目でした。 (標的の一人ロレンソ・パーラがまさにそのタイプですからね) 彼が演じているキャラそのままの子だったらカッとなってしまって、そのままずるずると相手の術中にはまって行った事でしょう。 中南米の選手はそういう上手さ(ズルさ)を持っているといわれています。 相手のノエル・アランブレットはまさにうってつけの相手でした。 元WBAミニマム級チャンピオン。それだけ聞くと2階級も下という印象ですが、かつて2回計量に失敗しており、新井田選手にベルトを奪われた時もそうでした。 (新井田選手はちゃんと勝利しましたが、試合前に剥奪という形でした) 恐らくベストウェイトは亀田選手と同じフライ級くらいでしょう。 KOされる怖さはないけどKOさせてくれない、典型的アウトボクサーです。 この相手をきっちり制することが出来れば、今後の幅も広がりますし非常に重要な一戦といえると思います。 タイトルマッチでもないのになぜ両国国歌吹奏から始まったかわかりませんが… いよいよゴングです。 亀田選手非常に落ち着いています。 ボクシングに完全に付き合うでもなく、闇雲に追い回すでもなく… 非常に冷静に、効果的にプレッシャーをかけます。 ノエルは自分のボクシングというよりはプレッシャーに負けている印象です。 序盤は互いにクリーンヒットはほとんどない展開でした。 中盤から亀田選手のパンチがまとまるようになり、上下の打ち分けが冴えてきます。 とりわけボディーは有効でした。 しかし、パンチをまとめられるとすぐにクリンチしてきます。 こういうズルいのとすれすれの技術が高いです。 とどめにいけずイラつくかと思いきや、冷静に闘う亀田選手… 確実に勝てそうだなと思い始めました。 序盤は様子を見て、中盤も決して深追いせず… 試合前は「5R以内にKO!」なんて言ってましたが、意図的に上手いボクサー相手に長いラウンドをやろうとしての作戦だったのでしょう。 (実際試合後インタビューでそのようなことは言っていましたし…) 7R終盤に狙い澄ましたボディストレートでノエルは悶絶します。 意地でダウンを拒みましたが、スタンディングダウンをとられてもおかしくなかったです。 何とかラウンドを逃げ切るも、8R目を開始できず棄権。 7R終了時TKOとなりました。 ストマックであんなに効かされてるのはあまりみたことがありません。 ともあれ、元世界王者にほとんどクリーンヒットをもらわずに完勝です。 この内容を見せられたら、もう世界挑戦してほしいと考えてしまいますが、陣営は意外に慎重な姿勢を見せていますね。 まだ若いし急ぐことは無いと思いますが、WBA・WBCの両王者をみても十分勝負になる位置までは来たのではないかと思います。 早く辰吉を越えてもらいたいです。
by ma5a5h1-75
| 2005-11-27 01:53
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