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流石全日本キックです。 展望で書いた通り、カードが弱く感じてテンション上がってなかったんですが、内容の素晴らしい試合が多くて凄く面白かったです。 この日もおかしい判定があったのが残念ですけど… 展望でも書いたようにこの興行にテンションが上がっていなかったせいでチケットの手配を忘れており、当日券を狙って会場に行くと立ち見しか残ってませんでした… 開き直って久々にバルコニーで観戦したのですが、座れない辛さを除けば観やすいし写真も撮りやすいし、前を歩くバカもいなくて最高です。 ■オープニングファイト■ 第1試合 フェザー級 3分3R ○金谷隆洋 vs. 石井振一朗× 【KO 3R 0分49秒】 第2試合 スーパーウェルター級 3分3R ×丸山弘通 vs. ハイン・ディオ○ 【判定 0-3】 第3試合 フェザー級 3分3R △KOTARO vs. 大前力也△ 【ドロー 0-1】 間に合わず。 ■本戦■ 第1試合 ライト級 3分3R ×渡部太基 vs. 青津潤平○ 【判定 0-3】 途中からでしたが青津選手が圧倒していた印象でした。 第2試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R) ×サトルヴァシコバ vs. 廣野祐○ 【判定 0-3】 やはりヴァシコバはスーパーライトくらいが一番よかったですね。 廣野選手に完全に身体負けしてる感じで、組み付かれると何も出来ませんでした。 中間距離でスピード勝負しかなかったと思いますが、廣野選手はパンチもいいので残念ながらちょっとなす術なしという感じになってしまってました。 寒川選手さえも苦戦させただけあって強かったです。 第3試合 Bブロック準決勝 3分3R(延長1R) ×レイ・スターリン vs. 望月竜介○ 【KO 2R 1分30秒】 望月選手の動きが抜群によかったです。 ガードの意識が高く、攻撃のキレも文句なしでした。 結局ローで粉砕し、ほぼノーダメージで決勝に進みました。 第4試合 Aブロック準決勝 3分3R(延長1R) ×山内裕太郎 vs. 白虎○ 【延長判定 1-2】 やはりこのカードは激戦になりますね。 手数の多いハイテンションな好勝負になりました。 しかし、本戦白虎でぜんぜんよかったと思うのですが… 手数も精度も圧倒してましたけどね。 本戦で30-30でお茶を濁したジャッジが2名いたことも驚きですが、延長の判定でもまだ山内選手につけた人が1人いたのには驚きを通り越して呆れました。 そこまで山内選手を勝たせたいのかと… いや、そこまで勝たせたいのはトーナメントの日程まで動かしたことでよくわかります。 でも、負けは負けですし、あまり度を超えた変な判定をしてまで勝たせようとするのは、山内選手にも失礼だと思うんですけどね。 好きなのに応援したくなくなっちゃいますし… 余計な1Rを闘わされた白虎には気の毒でしたが、完全勝利でリベンジ達成です。 判定にはがっかりさせられましたが、素晴らしい試合でした。 第5試合 バンタム級 3分3R(延長1R) ×菊地慧 vs. 瀧谷渉太○ 【KO 2R 1分46秒】 瀧谷選手、予想以上に強かったです。 蹴りのキレは相変わらずでしたが、パンチでもダウンを取りました。 菊地選手は組み付くしかなくなっちゃいましたからね。 ウエンツあたりよりは全然強いのではないでしょうか? 今後が楽しみです。 第6試合 NAOKICK試練の七番勝負・第一戦 60㌔契約 3分5R ○石川直生 vs. ファイヤー原田× 【KO 2R 2分41秒】 ちょっとファイヤーを過大評価してました。 いや、もちろんこの"勝って当然。内容も問われる。"という大きなプレッシャーの中、見事に完全勝利をした石川選手は本当に見事でした。 その評価は全く下がるものではないです。 ただ、ファイヤーって気持ちの強さが最大のウリだったと思うんですよ。 それがあんなにあっさりボディーで倒れるなんて… ボクシングの世界では「ボディーで倒れるのは恥」とされてます。 ともあれ、この日の石川選手は本当に華麗な闘いでした。 スピードもキレも抜群でしたし、引き出しの多い攻めでした。 結果腹でしたが、どこででも倒せそうな感じでしたね。 一撃一撃に凄く気持ちがこもっていて、いい意味で殺気がありました。 ちょっと不本意だった去年の鬱憤を晴らす素晴らしい勝利でした。 この勢いで7つ全部華麗に獲ってほしいですね~ 第7試合 全日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R ○山本真弘 vs. 水落洋祐× 【KO 4R 2分50秒】 水落選手には大変失礼な展望記事を書いてしまいました。 このリングに上がるに相応しい素晴らしい選手でした。 謝罪して評価を訂正させて頂きます。 もちろん山本選手との力量差はかなりありました。 しかし、それは山本選手が強すぎるのであって、水落選手は気持ちのこもった本当に素晴らしいファイトをしてくれましたし、その頑張りによって本当にいい試合になりました。 真弘選手はひと頃の不調が嘘のような完全復活です。 この日もケタ違いのスピードを見せ付けました。 スピードを褒める為の大げさ気味な表現で使われる「攻撃をした次の瞬間もうそこにいない」ってのがありますが、真弘選手はリアルにそうなんですよね。 パンチや蹴りのスピードも当然凄いんですが、特筆すべきはフットワークです。 出入りの速さとかは別次元です。 そして、一瞬の隙に飛び膝を放って見事に決めるセンスも素晴らしいです。 ほぼ真弘選手の独壇場でしたが、最後まで前進を続けた水落選手の気持ちの強さも光り、本当に素晴らしい試合になりました。 しかし、真弘選手は当分脅かされそうにないですね。 第8試合 決勝 3分5R(延長1R) ○望月竜介 vs. 白虎× 【KO 2R 1分47秒】 廣野選手が休憩の頃に入場時と同じ格好でうろついていたので、準決勝で無駄なダメージを受けた白虎が出れなくなったのかと思いました。 結果的にそれはなかったのですが、既に顔も腫れておりダメージは明らかです。 対する望月選手は準決勝ほぼノーダメージでしたからね。 更にこの日の望月選手はできも最高でした。 準決勝と同じく高いディフェンスの意識を保って冷静に闘います。 じき白虎の脚のダメージが明白になり、冷静にそこを攻めました。 全く危なげなく望月選手がトーナメントを制しました。 応援してたので本当に嬉しかったです。 こうなったらできるだけ早くタイトルマッチを組んで欲しいですね~ 今なら山内選手にも勝ってしまいそうなので是非観たいですね。 結果的には物凄く面白かったです。 全日本キックは流石って感じです。 キックファンとして最高の年明けができました! でも、やっぱり山内選手の為だけにトーナメントをスライドさせたことによってトーナメント中心の興行になり、新春ならではの例年の豪華さがなかったのは事実だと思います。 最近ひどくなってる判定とともに、特定の選手への露骨な贔屓やプロテクトも何とかなくなって欲しいと願ってしまうのですが無理なんでしょうかね? 例えばK-1は判定が腐ってるものとして完全に諦めて観ていますが、大好きな全日本キックをそんな風に観るのはどうしても嫌なんですよね。 全日本キックを愛する者としては… ちょっと前までみたいに手放しで絶賛する記事を書きたいです…
by ma5a5h1-75
| 2008-01-05 22:22
| キックボクシング
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