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関係者以外でこの名前を聞いてピンとくる人は相当なボクオタです。 この日まで24戦10勝(1KO)12敗2分です。 知らなくて普通です。 自分も本当に偶然に彼のことを知り、応援するようになりました。 まず、知るようになったきっかけです。 鳥海選手の応援で行った(確か)A級ボクサートーナメント。 その日別の階級でエントリーしてたんです。 で、その相手(誰だったかさっぱり覚えてませんけど…)の応援団が近くにいて、よく覚えてませんがその瞬間物凄いうざくてむかついたんです。 それで、「なんとかこいつブッ倒してくれ!」って感じで応援したのが始まりです。 これ自体は自分にとってはすっごくよくある話なんです。 応援が気に食わないから、全く知らない相手選手を全力で声まで出して応援するのって本当にしょっちゅうあるのです(笑) それならなぜ彼の単独の記事を書くまでに至ったのでしょう? 多分、リングネームが印象深かったから覚えたに過ぎなかったかもしれません(笑) でも、それもまた運命です。 直接の知り合いとはなりませんでしたが、間接的に彼の声を聞くようになり、失礼ながら決して強い選手ではありませんが、たいへん男気のある選手で好きになりました。 それでちゃんと注目して、陰ながら応援してたんです。 この日どうやら最後の試合ということで、久々にホールに足を運びました。 (ボクシングで行くのは本当に久しぶりでした) 実は相手も知らずに行ったのですが、よりによって小口選手… かつらボクサーといえば皆さんご存知でしょう。 そんな変なことで注目されましたが、それ以来(多分)連勝中でノッてそうです。 いつの間にかランクにも入ってたようですし… 厄介な相手ですが、勝てばランク入りなので、まだ続けようという気にもしかしたらなってくれるかもしれないという淡い期待も持ってました。 (男気キャラなので勝っても翻意しなかったと思いますけど…) ただ、相手が草加有沢ジムってのが凄く嫌でしたね。 上記の通り地味な戦績の宇賀神選手ですが、人知れず凄い試合もしてるんです。 それこそが、あのコウジ有沢戦です。 コウジといえばいまさら説明の必要もない元日本スーパーフェザー級の名王者です。 宇賀神選手は噛ませだと誰もが思ったと思います。 スカッと勝たせて調子を上げさせようという意図で… しかし、蓋を開けてみればフルラウンドの激闘で勝ちに等しい接戦でした。 少なくとも自分はあの試合宇賀神選手が勝ったと思っています。 当然草加有沢ジムの興行だったのでそういう判定になったと思っています。 実力よりキャラでとはいえ、ジムで最も注目度の高い選手ですからね。 判定じゃ絶対勝てないだろうなと思い、凄く嫌だと思ったんです。 (コウジさんやタツキ選手は好きなんですけどね…) さて、前振りが長くなりましたが簡単な試合レポートを… 宇賀神選手はスピードで勝負、小口選手はカウンター狙いという感じです。 確かに非力なパンチですが、スピードと手数で圧倒します。 試合を通してクリーンヒットの数は宇賀神選手が圧倒的でした。 小口選手はたまに当たるパンチの見栄えは確かによかったです。 パンチのない宇賀神選手に対して「効かせてる」ように見えるパンチではありました。 序盤に有効打で目じりを切りましたし、小口選手はパンチ勝負だったのでしょう。 しかし、贔屓目もあるでしょうが自分の中でのスコアは圧倒的に宇賀神選手です。 クリーンヒットの数が全然違いましたから… すると、仕込みが入ってしまいます。 小口選手のバッティングでなぜか宇賀神選手に減点がつきます。 「あ~あ、始まった」って思いましたね。 明らかに小口選手が頭下げて突っ込んでるように見えましたし、宇賀神選手の額がそれで大きく腫れ上がりましたからね。 一般的にやられた方が怪我するもんですからね… 本当はスピードをいかして手数で勝負するのがベストなんですが、男気キャラのせいか足をとめての打ち合いにも応じてしまうんですよね。 パンチはないので絶対不利なんですけど… この試合の終盤もそれで沸かせる場面が多かったです。 特に最後の方は凄く盛り上がりましたよ。 それなのに… やっぱり判定はひどいものでした。 3-0のユナニマスで小口選手でした。 2者は77-75なんでまあまだいいです。 残りの一人はあろうことか79-74かなんかですよ。 (※記録ではもう一人のスコアは77-76に差し替わってました。場内アナウンスでは79-74って言ってたんですが、流石にやばいと思って替えたんでしょうね…) 同じインチキやるんでももうちょっとやり方があるでしょうに… 何をどう見たら小口選手が1ポイントしか失ってないって話になるんですか? 手数が圧倒的に少なく、クリーンヒットも非常に少なかったじゃないですか。 こういうことやるからダメなんですよ。 自分の知ってるだけで宇賀神選手は2度のランク入りのチャンスを奪われてるんです。 最後は気持ちよく締めさせてあげたかったですよ… 同じ負けるでも、「ああ、やられた!」って思えればスッキリするじゃないですか。 最後にこんなインチキ臭い判定負けじゃあまりに可哀想です。 たまたま自分は宇賀神選手に注目したからこう思うわけですが、他にもいろんな競技で自分の知らないところでこういう悲劇は繰り返されてるんでしょうね。 インチキ判定がなくなる日は来ないんでしょうかね… まあ、こういうことを書いても宇賀神選手は喜ばないでしょうからこのへんで… 本当に偶然着目し、偶然応援するようになった宇賀神選手。 失礼を承知で言うと、最初は選手としての魅力はほとんど感じませんでした。 いわゆる才能に恵まれた選手というわけではなかったのでしょう。 地道に努力を重ねてA級ボクサーになり、少しずつ進化を続けていました。 最後にはスピードとコンビネーションはかなりのレベルになってたと思います。 スタミナと根性は注目しだした頃から一流でした。 パンチのなさを補うクレバーな進化だったと思います。 自分の観た宇賀神選手の試合の中でベストバウトというと、皮肉にもインチキ臭い判定で星を落としてしまった2つの試合になります。 コウジ戦と、この日の小口戦です。 共に気持ちの見える素晴らしいファイトでした。 記録にも、ほとんどの人の記憶にも残らないボクサーかもしれません。 しかし、宇賀神大輔は男気のある素晴らしいボクサーでした。 自分の記憶にはしっかり残りましたよ! 宇賀神選手、お疲れ様でした!
by ma5a5h1-75
| 2008-03-06 03:33
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